想像するにそれだけ生きにくい世の中になって来たのではないかと考えています。それも経済的格差というより精神的に病んでいる方が多く、一人住まいの男性中高年層が過度のストレスを抱えたままで話し相手もおらず、自己抑制機能を失ったような感じに見えるのです。
そういう方は誰とも接しようとせず、話しかけても堅い殻に閉じこもり、自己防御的な性格で自分を批判していると勝手に思い込むなどネガティブとなり、一触即発的な方は確かにいます。この30年の閉塞的で停滞した社会を反映しているような気がします。同様の事件には今後も要注意だと思います。
後記 今年の目標の一つが50冊の本を読むこと。おかげさまで今読んでいるのが55冊目。今回はリヒャルト ゾルゲの研究本。プーチンが憧れたゾルゲ、そしてゾルゲになれなかったプーチンともされます。ゾルゲのスパイ活動ゆえに日本の戦争と戦後の運命は変わったともされます。その相方は元朝日新聞の尾崎秀美で近衛内閣に入り込んだスパイでありました。
この辺りのいきさつは下手なサスペンスを読むよりはるかに面白く、またスパイだけは現代社会においてどれだけAI化が進んでも絶対になくならない裏の世界です。今年の2つの戦争ではスパイがさぞかし暗躍したことでしょう。スパイ天国の日本は対策が絶対に必要です。目には目を、スパイにはスパイを、です。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月21日の記事より転載させていただきました。