豊かな若者が老人に贈与するのは当然か
現役世代は老人世代から遺産や社会資本を受け継ぎ、親を扶養する義務がなくなり、全体としては豊かになるので、世代間の助け合いは当然だというのが厚労省の年金マンガの論理である。
厚労省も世代間格差があることは認めるが、若者の暮らしは老人より豊かなのだから、戦後の貧しい時代に育った老人に贈与するのは当然だという。
賦課方式に受益と負担の不公平があることも認めるが、それを是正する積立方式への転換は不可能だという。若者が老人より豊かになることは事実だが、彼らが親の世代に贈与を強制される社会保障は公正な制度といえるのだろうか。
若者や子供は少数派なので、彼らの利益は政治に反映されない。関心のある方はアゴラサロンで議論してください。