この結果を受けて、同チームのジェニファー・スミス(Jennifer Smith)氏は「リスがネズミを捕食する行動は過去に見たことがなかったため、これは非常に衝撃的な事実でした」と話しています。
それに加えて、スミス氏は「リスは環境に合わせて餌資源を柔軟に変えられる日和見主義者なのだと考えられます」と指摘しました。
つまり、リスはどんな状況でも木の実や種子をメインとする草食を貫くのではなく、ネズミが増えてきたら肉食に切り替えることも可能だったのです。
「最も驚くべきはネズミの急増に対応してリスが食性を変化させたスピードの速さでした」とスミス氏は指摘します。
この環境適応力はリスが人為的な活動による生息地の変化にすばやく対応できる可能性を示唆するものです。
「今回の研究は従来のリスに対する見方を一変させ、人間が引き起こした気候変動や干ばつの中でも、リスたちは変わりゆく世界に順応して生きていける潜在能力があることを示している」とスミス氏は述べています。
チームは今後、リスの肉食行動はどの程度広がっているのか、親から子へどのように受け継がれているのかなど、不明な点を解決していく予定とのこと。
リスはアニメや映画の中で愛らしいキャラとして描かれがちですが、どうやらただ可愛いだけでは済まないようです。
こちらはリスがネズミを捕食する映像をまとめたものになります。音声はありません。
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参考文献
Carnivorous Squirrels Documented in California
https://www.ucdavis.edu/climate/news/carnivorous-feeding-squirrels-documented-california