さらに水中をユラ~ッと動く白い物体が見えて、何かと思ったら、アオリイカだ。サビキに掛かったイワシを近寄せると、警戒しながらも抱きついた。
タモを持っていなかったので、ゆっくりサオを立てて抜き上げようとしたが、やはり水面に出た瞬間にサヨウナラ。見えるくらいにアオリがいるのだから、今季は湧きがいいのかもしれない。
サビキのイワシにアオリイカが(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)
最終釣果
正午前になると潮流れが悪くなり、魚の活性も落ちてきた。帰り支度をしながら右隣には、遠方から来たような子ども連れの家族が釣りをし始めた。しかし、見るからに仕掛けが太く、タナも底ばかりを狙っていてアタリが出てなかった。
私が使った仕掛けがまだ使える状況だったので、差し上げて釣り方を伝えると、すぐにヒット。だれでも釣れるイワシとはいえ、仕掛けとタナの重要性を再確認した。
11時30分に納竿し、キープはイワシを39尾。憧れにする人も多いクエは、さすがに、このサイズで食べては申し訳ない(クエない)ので、大きくなってからの再会を強く熱望してリリース。
当日キープした魚(提供:週刊つりニュース関東版・青砥一生)
仕掛けについて
ちなみに、クエを釣った仕掛けは釣り場で拾ったハリス2号くらいのサビキ。今季はここによく釣りに来ているので、その都度、何かしらゴミ拾いをしており、その一環で落ちていたものを使った。
ハリスの長い泳がせ専用の仕掛けだと、あまり食いがよくない印象。といってイワシを釣った仕掛けだと、ハリスは細いし、ハリも小さいしで、端物が掛かっても大抵バレてしまう。そこで、たまたまゴミとして拾ったものだったが、それにイワシを付け替えて投入して、このヒットとなった。
延べ竿は3m以上を推奨
なお、イワシ狙いの竿は3m以上が有利。岸壁寄りに群れがいても、それらはなかなか食わないことが多い。少しでも岸壁から離れている群れを狙うほうが、ヒットする確率は高かった。