危機に強い政治指導者を

こうした話は百年も二百年も昔のことで、女性の社会的な地位が飛躍的に向上し、男女の不倫・セクハラ問題の社会的な受け止め方や価値観も大きく変化した現在とは同日に語ることはできませんが、にもかかわらず、政治家の品格、器量と国際政治・外交関係における指導力、突破力を考える上で、一考に値するのではないかと愚考する次第です。

これは、戦争などの国家的危機に限らず、大災害などの緊急事態における国の対応の在り方を平時から考えておくことが極めて重要であるということでもあります。

前回の本欄で、政治家の「劣化」という問題を取り上げたのも、そういう私の積年の問題意識に起因するものであることを最後に付け加えておきます。

(2024年2月26日付東愛知新聞 令和つれづれ草より転載)

提供元・アゴラ 言論プラットフォーム

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