真に出版実績を誇らしげにPRしたいなら、商業出版であることは当然として「重版の数」を出すべきだろう。

最高月収(月商)

SNSでちょくちょく見るプロフィールが「最高月収(もしくは月商)」という表記で、「いかに自分のビジネスがうまくいっているか」をPRするケースがある。そもそも論として、こうしたPRを下品に感じる人、怪しいと感じる人を増やしてしまうという話ではあるが、このPRのやり方の何がダメか?ということを取り上げたい。

ビジネスをある程度やるとわかるが、重要なのは最大瞬間風速的な売上ではなく、安定的な売上である。なぜなら高い月商はその気になれば作れるからである。極端な話、「最高月収1000万」よりも「月収100万円を10年連続」という方が遥かに難しいのだ。

たとえばどんなビジネスでも強い追い風が吹く瞬間というのがある。その時に広告宣伝費に糸目をつけずに投下すれば、1年分の売上を1ヶ月で出来てしまうこともあるのだ。また、通販業界では有名テレビ番組に取り上げられることで、半年分の売上が数日で来ることだってある。

中には数年間、資産運用で銘柄を「ガチホ」した後に、利益確定をした瞬間を「最高日利」としてPRする人もいる。厳密に言えば、数年間かけて利益を蓄積したわけなので日利ではなく、◯年利という方が正しいだろう。

最高月商、最高月収をPRされればされるほど、「おそらく”最高月以外”は売上が低迷しているのだろう」と痛くない腹を探られるということが起きる。

全身ブランド

筆者も若い頃、一時的にくだらない承認欲求を爆発させ、つまらないPRをしていた時期があったのであまりえらそうなことはいえないが、全身ブランドでお金持ちPR的な威嚇は止めたほうがいいだろう。

中には「自分は純粋にブランドが好きで自慢するためではない。周囲も儲かっている人に囲まれているのでブランドが自慢の種という認識ですらない」という意見もある。それ自体は事実かもしれないが、問題はあくまで周囲や利害関係者がどう感じるか?という「メタ認知」ができるかだ。