また、変速時にエンジン回転数を自動であわせてくれるレブマッチシステムも搭載されています。たとえば、一定速度で直進しているときに、ギヤを現在よりも1速なり2速落とすと、自動で走行速度にあわせてエンジン回転数が高まります。MT操作に慣れていない人には助かる機能です。また、MT操作に慣れている人間でも、ワインディングなどでブレーキを踏みながらシフトダウンをし、コーナーへ向かうというシーンで、レブマッチシステムが気持ちよい走りをサポートしてくれます。変速でのギクシャクがなくなるため、ハンドル操作に集中することができます。スポーティな走りにも大きく貢献してくれる嬉しい機能と言えるでしょう。
クルマ
2024/12/18
ホンダ「シビック」をプロが試乗レビュー 最も人気のあるMT仕様「RS」の乗り味とは【プロ徹底解説】
スポーティさと快適さを見事に両立する足回り
足回りのバランスは絶妙です。柔らか過ぎず、硬すぎず。それでいて、4輪がしっかりと路面のうねりに追従します。いわゆるロードホールディングに優れた足と言えるでしょう。乗り心地の良さとスポーティさを上手に両立しています。6速MTを気分よく操作しているうちに、知らず知らずにペースが上がってしまう~、そんな走りを「シビックRS」を見せてくれました。
かつての大人気「シビック」を思い出す
筆者は50代であり昭和から平成初期にかけて「シビック」が若者に大人気であった時代を知っています。その当時と比べてみると、最新の「シビック」は、まったく違うクルマのように車格と質感が向上しています。ところが「シビックRS」を走らせてみれば、スポーティでワクワクした気分になってしまいました。これは、若者に大人気であった昔の「シビック」そのものだったのです。これならば、今の若者に人気があるのも納得です。
ただ、ひとつ気になったのは419万8700円という「シビックRS」の価格です。内容に対して高いとは言いませんが、昔の「シビック」のように、もう少し身近な価格で登場してほしかったというのも、偽ざる筆者の気持ち。でも、良いクルマでした。
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