室内はブラックを基調に、インパネやシートなどに赤い加飾やステッチがあしらわれたもの。ただの真っ黒な内装ではなく、センターコンソールには精緻な加工が施されるヘリンボーン加飾が採用され、上質感が得られます。コンビシートに使われるウルトラスエードの滑らかな座り心地も、なかなかのもの。
クルマ
2024/12/18
ホンダ「シビック」をプロが試乗レビュー 最も人気のあるMT仕様「RS」の乗り味とは【プロ徹底解説】
また、インテリア全体がシンプルなデザインでまとめられており、ノイズの少ないスッキリとした視界の良さも好印象を得ました。6ウインドウなので、斜め後ろを確認するときの視界も良好です。走り出す前から、「運転しやすそうだ」と思わせます。
扱いやすく、それでいて高回転では気持ちよいエンジン
「シビックRS」のパワートレインは1.5リッターの直噴VTECターボに6速MTというもの。最高出力134kW(182PS)・最大トルク240Nmは、驚くほどの大きな数値ではありませんが、クルマのサイズを鑑みれば十分以上なもの。
エンジンは低回転から、しっかりとターボが効いていてトルクフル。1700回転も回れば、最大トルクが発揮されます。そのため、1.5リッターではなく、もっとも大きな排気量のエンジンのようです。しかもアクセル操作に対するレスポンスもよく、アクセルを戻せばエンジンの回転も素早く落ちます。
さらに、アクセルを深く踏み込めば、粒の揃った澄んだエンジンのビートが音量を高めて室内に響きます。この変化の大きさは、エンジンのバルブタイミングの位相を連続可変させるVTCと、バルブの開閉タイミングとリフト量を切り替えるVTEC、そして「RS」専用に採用された軽量フライホイールなどが貢献しているのでしょう。低速では、お行儀がよく、高回転では痛快!というエンジン・キャラクター。扱いやすく、気持ちの良いエンジンです。
操作感がよく、レブマッチも便利
6速MTは、操作に精度の良さを感じさせる動きを見せ、シフトするだけでも楽しい気分になります。クラッチの踏み応えは軽く、極低回転でのエンジンのトルクもあるので、変速は容易です。MTに慣れていない人でも乗りやすいのではないでしょうか。
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