上げ8分を迎える昼前、時合と読んでいたタイミングに入ってもアタリが来ないため、効率は落ちるが、オモリで落とす水深を17mまでにし、以降はペレットの沈下に合わせて、ラインを送り込んで行くことにした。
試す事2投目、突然ロッドが絞り込まれる強いアタリ、合わす間も無くラインが引き出され一気に30m以上持っていかれた。リールのカウンターは60m以上になっている。
幸い魚は正面向きに走ったため他船とのお祭りは避けられたが、正面にはマグロの養殖生け簀が設置してあり、あまり走らせるとロープに巻かれるリスクがある。
3.5号フロロのため無理はできない、慎重に寄せてはまたラインを出されと一進一退の攻防が続く、焦らず魚のスタミナが切れるのを待ちながらじわじわと寄せてくる。
時折見せる突っ込みにはドラグとクラッチで対処し、なんとか水面浮上に成功。ネットインしたのは70cmを越える良型のマダイであった。針は口の中に掛かっており、ラインは歯で傷が入りギリギリのファイトであった。
無事キャッチできた感動に我を忘れ、思わず一人拳を握りガッツポーズした。
日常生活では絶対に味わう事のできない感動を味わえるのが釣りの醍醐味である。
ヘダイを追加
十分満足な釣果を得られたため、この後は朝逃がしたアオリイカを狙い泳がせを再開した。手持ちでズボ釣りを続けたが、アタリが無くなった為、泳がせを上げると置き竿にしていたペレットにヘダイがヒット。
本命ではないが、泳がせを入れると魚の寄りが悪くなる事を実感する出来事であった。最終の迎えの時間まで、オモリの重さや入れる棚など色々試すが、釣果には繋がらず納竿となった。
ペレマダイについて
ペレットで狙うマダイについてはまだまだ開拓途中の釣りと思われる。今回の経験から手返し効率の向上と食わせの難しさをどう攻略するかが課題と感じた。