非常に仲が悪いことを「犬猿の仲」と表現します。
しかし、そもそもこの言葉はどこから来たのでしょうか?
今回は「犬猿の仲」の意味はもちろん由来についても解説します。
目次
・「犬猿の仲」とは
・「犬猿の仲」の意味
・「犬猿の仲」の用い方・例文
・「犬猿の仲」の由来
・十二支のはじまりが関連しているとする説
・狩りにおける猟犬と野生の猿の姿から来たとする説
・桃太郎は「犬猿の仲」が関係している?
・桃太郎のお供は「猿・雉・犬」
・お供に選ばれた理由は十二支!?
・まとめ
「犬猿の仲」とは
ここでは「犬猿の仲」の意味を解説します。
「犬猿の仲」の意味
「犬猿の仲」は、お互いの仲が非常に悪いことの例えです。
顔を合わせるとすぐに険悪なムードになってしまう関係を指します。
要は不仲が原因で相容れない関係となっている状態を意味する言葉です。
言葉自体は犬と猿の仲が悪いことを表現しています。
現に日本では古くから「犬と猿は相性が悪い」とされています。
その犬と猿の関係を人に例えたのが「犬猿の仲」と言えるでしょう。
なお、英語圏では「cat-and-dog」と表現されるのが特徴です。
これは不仲であることを犬と猫の関係に例えた表現です。
「犬猿の仲」の用い方・例文
「犬猿の仲」はギスギスした関係に対して使用します。
特にもともと仲が良かったのに何かしらがきっかけで仲が悪くなってしまった状況に対して「犬猿の仲」を使用するのが一般的です。
・同期のAさんとBさんはいつも言い争っている。まさに2人は犬猿の仲というやつで顔を合わせたら常にバチバチしているのだ。
・上司のAさんと部下のBさんは犬猿の仲だから、うまく間に入って円滑に仕事が回るようにしてくれないかな?
・父と母はいつからか犬猿の仲になってしまった。昔はあんなに仲が良かったのに今は一緒の空間にいることすら嫌なようだ。
このように「犬猿の仲」は特定の2人の仲が悪い場面で使用します。
絶対に仲良くならないような関係で使用するため、単に喧嘩した際に使用するというよりはすでに不仲になってしまっている状態に対して使用するのが特徴です。