報道の通り、ホンダと日産が経営統合し、三菱がそれに追随するとなれば日本は二大勢力グループに集約され、世界1位のトヨタグループと世界3位のホンダ日産グループの誕生となります。

さて、私としては単に3つの会社を統合させるのは意味がないと思っています。まず、自動車業界を取り巻く未来像を見たうえでどのような大戦略を打ち立て、その上で3つの会社が持つ強みをうまく生かすしかないと思っています。

私なら内燃機関/HV/PHVの会社とEV専業、及び両陣営のクルマに必要なテクノロジー/ソフトウェアを供給する3つの会社に分けます。つまり合併の上で分社させます。基本的に内燃機関のクルマとEVでは電池搭載故にプラットフォームまで変える設計要素もあるのですが、それ以上に開発意匠が全く違うという点を重視しています。

クルマは先進国だけで走っているのではありません。寒冷地からアフリカの砂漠や道なき道までクルマは必要とされます。極端な話、内燃機関のクルマはガソリンさえ携行すればどこでも行けるのです。EVでは残念ながらそのようなワイルドな走りは出来ません。

一方、車は既に電気製品化を通り超え、ハイテクマシーンと化しています。その最先端を見据える努力をするには内燃機関の人間とEVの人間が一緒にいて足を引っ張りあうことは無駄だと感じています。最新の車を見る限り自動運転に更に一歩近づくとともに車内空間の利用価値を高めるテクノロジーをどれだけ提供できるかにかかっていると思います。

ところで私は今、ホンダ/ソニーが来年から受注を開始するアフィーラを予約しようか考えています。納車は26年になるようですが、いわゆるクルマを超えた最先端のテクノロジーに興味があるのです。スペックなどはよくわからないのですが、1月のCESに行けば展示されるようなので行くかどうか悩んでいます。価格は1000万円前後ではないか、とされまが、この手のクルマとしてはむしろアーリーアダプターとしての立場で検討しています。