このような状況下で、国民の抵抗が強く、欧米諸国から批判がある厳格な「ヒジャブ法」を施行できるだろうか。現実主義者のペゼシュキアン大統領が拒否権を行使したのは当然かもしれない。2022年秋のような国内全土で反体制派抗議デモが広がっていけば、ハメネイ師を中心とした聖職者支配体制が崩壊し、イランが‘第2のシリア’となる可能性が出てくるのだ。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年12月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。