不正を働くには動機、機会、正当化がそろうと人間は不正を働く可能性が高まりますが、少なくとも今の体制は機会を作ってしまっています。啓発の一方で、一部の列車ではワンマンなのに無人駅ですべての車両の扉を開けて乗客を降ろし運賃収受の確認もしないので、運転士の運賃収受の意識もほかの鉄道会社に比べて足りないのではないかなという感想も持ちました。
運転士は定時発車の責任も持つので仕方ない部分もありますが、しっかり切符の確認をする会社のほうが一般的です。
今回は苦言の多い記事になってしまいました。苦しい経営環境にありながらも地域の足として路線を残そうと懸命に努力しているのは十分理解できます。鉄道に対する愛から発せられる苦言だとご理解ください。
この問題は九州に限ったことではありません。鉄道事業者はタダ乗りは見過ごさず、しっかり運賃を収受できるような体制を作りあげていってもらいたいと思います。それができていない分を特急料金通算の廃止など、他のところで取ろうとするのは筋が違うと思うのです。抜き打ちの検札実施、自動改札機の増設などできる限りの手を打っていただきたいものだと思います。
編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年12月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。