これは西側先進国にとっても由々しき問題で、米国の軍事技術の衰退と装備の高騰は同盟国である我が国にとっても他人事でありません。またこれは経済安全保障上でも大きな問題です。

美保基地所属KC-46Aに係る事故調査結果について 防衛省

航空自衛隊はKC-46Aが多くの問題を抱えているにもかかわらず、「米空軍と同じおもちゃが欲しい」と一択で買いました。

エアバスにもA330 MRTTの情報提供を求めましたが断られました。それは空自救難ヘリで露骨な官製談合やってエアバスは当て馬にされたからです。

軍オタさんたちはA330 MRTTは日本の運用に合致していないと主張しますが、であればなんで空自が情報提供を求めたのか?当局の決定を盲目的に信じるのは反知性主義です。

そもそも現用のKC767も多くのトラブルがあります。その結果米国までの戦闘機訓練の給油ができずに米空軍の給油機にお世話になったことも多々あるとのことです。 それもでも「米空軍と同じおもちゃが欲しい」と選んだわけです。知性があるんでしょうか?

中長期的にみて米国の軍事技術の優位性、そして装備の信頼性は危うくなってきているのではないでしょうか。F-15Jの近代化もイスラエルなどボ-イング以外の企業に任せるべきかもしれません。

いずれしても自社株買い代表される強欲資本主義は経済と国力を疲弊させることなり、経済、安全保障、経済安全保障のいずれの面でもたいへん大きな問題だと言えます。

■本日の市ケ谷の噂■ その昔、医官のバイト規制はなかった。平成10年くらいまで防衛医大の内科外科救急の医局では、研修医の昼間の仕事が終わると、近隣の救急病院の当直医として派遣していた。 これは腕を磨かせる意味合いとこずかい稼ぎの意味合いがあった。当直、バイトがエスカレ-トして、昼間の本業までさぼって、所沢近隣の長者番付(高額納税者)に乗った研修医もいた。当時はマイナンバ-も無く、多少のバイトでは、税務署や職場にばれることもあまりなかった。 この救急当直をこなすことで、救急医療、外傷医療などの実践力がついたのも事実。だが平成10年を超えるあたりから、内科外科救急の医局入局者の減少、腕を磨くよりも金儲けに走る医官が増えてきて、防衛省でもバイトを禁止。これに反発するように医官の退職増加から、許可制でバイトを許可するようになった。