フランシスコ教皇が今月任命した新しい枢機卿のうち、バチカンの元外交官アンジェロ・アチェルビ氏(99歳)を除き、全員が80歳未満であり、次期教皇を選出するコンクラーベの投票資格を持っている。21名の新任者の中には、フランシスコ教皇らしい意外な選択も見られる。たとえば、教皇の旅行マネージャーを務めるインド人のジョージ・ジェイコブ・クーバカッド氏(51歳)や、ローマのサンタ・マリア・マッジョーレ大聖堂を管理するリトアニアのロランダス・マクリツカス神父(52歳)が任命されている。新枢機卿の中で最年少はオーストラリア・メルボルンのウクライナ人亡命者のための司教であるミコラ・ビチョク氏で44歳だ。彼は将来、ウクライナで重要な役割を担い、教皇にとって重要な協力者となる可能性があると受け取られている。カナダ・トロントの大司教フランシス・レオ氏(53歳)も若い枢機卿の一人だ。高齢者集団と揶揄されてきた枢機卿団の若返りが次第に進めている。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年12月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。