この変形バージョンとして「二所帯住宅」において所有は一人の方の名義とし、もう一つの部屋は店子(たなご)として賃貸ないし、Rent to Ownにして一定期間賃借すれば店子が所有権なり居住権を確保するというゲーム感覚のビジネスもありです。
私はこのような発想が無限とまではいわないですが、アイディアはいくらでも浮かんでくるのです。ではなぜ日本の不動産業界は革新的発想ができないかといえば業界という古い慣習で凝り固まった思想がフリーズさせているからです。ビジネスの世界ではグローバル化とか発展的進化といったニュースが飛び交いますが、不動産は実に古臭く何年たっても変わらないのです。理由の一つに法律が硬直化していることがあり、戦後直後の住宅難の発想をいまだに引きづっていることはあるでしょう。しかし、シェアハウスは今や完全に市民権を得ているし、私のところの住民たちはいよいよ回転率が悪くなり、来年春の新入学引っ越しシーズンを前にウエイティングリストが長くなってきています。
住宅のあり方は変わります。その中でもっと様々な所有や居住形態があってもありだと考えています。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月12日の記事より転載させていただきました。