終身雇用を維持するためには臭い飯を食ってくれる人柱が絶対に不可欠なんです。

そして、インフレの到来した今、20年選手にはさらなる魅力(本人達からすると試練)が生まれています。それは「賃金据え置きで実質賃金を下げられること」です。

まあ転勤とか汚れ仕事とかは気合いでなんとでもなるんでしょうが、実質の賃下げだけは気合いだけではどうにもならないですよね。ローンや子供の学費なんかもあるわけで。

ではどうするか。「もっと好待遇の求人に転職する」がビジネスパーソン的には王道なんでしょうが、彼らはそれが出来ません。

といって、今の職で頑張って賃上げを勝ち取ることも(年功序列制度で既に出世競争の終わっているであろう彼らには)不可能です。

そんな彼らに、空いた時間をお金に変えるという“錬金術”を提供しているのが、我らがタイミーなんですね。

実際、同社のサービス利用層を見ると、40代以上が47%、正社員属性が21%となっていて、むしろいい年の大人が主な利用層だということは明らかでしょう(画像は同社「事業計画及び成長可能性に関する事項」より)。

日本にも人材紹介会社はいくつもありますが、ああいうのは基本的に「最初から転職前提にジョブ型で育成された人材向けのサービス」なんですね。

だからイマイチ求職者に刺さらないし、引っ張り出しても面談でキャリアの棚卸とかどういう点がどういう求人にマッチしているかとか転職コンサルタントがいろいろ“下ごしらえ”しないといけないわけです。

そういう意味では、時間だけはあるけど転職力も会社との交渉力もない層を最初からターゲットにして時間の切り売りさせているタイミーは、実に日本型雇用の裏を理解しているなと言うのが筆者のスタンスです。

以降、

・早期退職募集が流行るわけ ・会社にキャリアを丸投げしてしまった人が今からなすべきこと

※詳細はメルマガにて(夜間飛行)

Q:「20代で3社目を半年で辞めるのはアリ?」 →A:「将来的にJTCへの転職も視野に入れているのなら、次は慎重に行くべきです」