言葉からでは意味がまったく想像できないことわざ、「元の木阿弥」
このことわざは元通りになってしまうことを意味します。
しかし、なぜ「元の木阿弥」が元通りになることを意味するのでしょうか?
今回は「元の木阿弥」がどのような言葉なのかを解説します。
目次
・「元の木阿弥」とは
・「元の木阿弥」の意味
・「元の木阿弥」の用い方・例文
・「元の木阿弥」の由来
・替え玉とされた「木阿弥」を由来とする説
・修行僧「木阿弥」から来たとする説
・「元の木椀」が変化したとする説
・「元の木阿弥」の類義語
・おじゃん
・お釈迦になる
・まとめ
「元の木阿弥」とは
ここでは「元の木阿弥」の意味について解説します。
「元の木阿弥」の意味
「元の木阿弥」は、再び元の状態に戻ることを意味することわざです。
特に一旦良くなったものがもともとの状態に戻ってしまうことを指す言葉となります。
そのため、単に悪い状態に陥るというよりは元通りになるというニュアンスの言葉と言えるでしょう。
「元の木阿弥」の用い方・例文
「元の木阿弥」は再び元も状態に戻るという状況で使用します。
・例文1:職場のリーダーが体調不良で休職となったことで、自分にその役職が回ってきた。しかし、数ヶ月後にリーダーが復職したことで元通りになった。まさに元の木阿弥である。
・例文2:先輩が怪我によってチームから外されたことで、代わりに自分がスタメン入りできた。しかし、すぐに治療が終わり元通りになってしまった。元の木阿弥で手に入れた地位は長続きしないものだ。
このように一度良くなった状態から元の状態に戻ってしまうような場面で「元の木阿弥」を使用します。
ただし、他にも戒めとして使用される場合もあるので注意が必要です。
・例文3:元の木阿弥とならぬよう自己研鑽に励むことが重要だ。
この場合は「棚から牡丹餅」的に状況が改善するのを待つのではなく、自分自身で良い状況を掴み取るために成長すべきという意味合いが込められています。
このように「元の木阿弥」はいくつかの用途で使用できる言葉と言えるでしょう。