その結果、睡眠延長群では睡眠時間が1.2時間増加するとともに、摂取カロリーが270kcal/日減少しました。
気になる体重は対照群では0.39kg増加したのに対し、睡眠延長群では逆に0.48kg減少しました。
介入期間が2週間と短いため、体重の変化はそれほど大きくはありませんが、睡眠時間を延ばす取り組みによってダイエット効果が得られたのは注目に値する結果です。
実際、睡眠不足はインスリン感受性を低下させたり、食事に対する脳の反応を変化させたりすることが知られており、これらはダイエットの敵とも呼べる存在です。
今回触れた研究を踏まえると、「一貫した睡眠リズムを保つ」「睡眠時間を延ばす」ことは、ダイエットを成功するにあたって重要なアプローチになります。
ダイエットがうまくいかないとき、運動量や食事制限を厳しくしようとする人が多いですが、そこではなく、睡眠の改善を図ってみるのも立派なアプローチです。
ついつい食べ過ぎてしまう人も、睡眠を改善することで、食事量をコントロールしやすくなり、よりスムーズにダイエットが進められる可能性があります。
この秋冬、ダイエットをしたい人は、一貫してたっぷりの睡眠をとって、スッキリと痩せましょう!
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参考文献
“Getting More Sleep Reduces Caloric Intake, a Game Changer for Weight Loss Programs”
https://www.uchicagomedicine.org/forefront/research-and-discoveries-articles/getting-more-sleep-reduces-caloric-intake
元論文
Association between social jetlag and weight and fat reduction in dieting
https://doi.org/10.1007/s41105-024-00539-8