「マリアージュ」の生み出し方

ワイン用語で用いられる「マリアージュ」はどんな時に使うの?その意味は?「ペアリング」との違いは?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「マリアージュ」の生み出し方をまとめます。

「色合い」で生まれるマリアージュ

「マリアージュ」は色合いなど見た目から生まれます。

例えば、ワインと料理の組み合わせによっては色味が合わないこともあるかもしれません。
逆にワインに最適な色味の料理を提供することでお互いに引き立て合います。

・赤ワイン:牛肉の赤身肉・マグロの赤身魚・ミートソース・ラグー
・白ワイン:豚肉鶏肉などの白身肉・魚介類・クリームソース
・ロゼワイン:エビカニなどの甲殻類・サーモン・生ハム

このように色合いの調和から「マリアージュ」を生み出すことができるわけです。

「香り」から生まれるマリアージュ

「マリアージュ」は香りなど嗅覚から生まれることもあります。

例えば、ワインと料理の組み合わせによっては風味が合わないこともあるでしょう。
逆にワインに最適な風味の料理を提供することでお互いに引き立て合います。

・赤ワイン:羊肉のロースト・胡椒などのスパイス類
・白ワイン:果物などの柑橘系・カルパッチョ・ハーブ

このように香りによる調和から「マリアージュ」を生み出すこともできるわけです。

「重み」から見出すマリアージュ

料理によっては重みから「マリアージュ」を見出すこともあります。

例えば、重厚な味付けのステーキには重めのワインが合います。
逆に素材を活かした前菜には軽めのワインが合うでしょう。

こうしたワインと料理の重みを考えるのも「マリアージュ」では重要なことです。

「格」がマリアージュとなることも

料理によっては格が「マリアージュ」となることもあります。

例えば、高級食材を使用した料理には高級なワインが合います。
その逆もまた然りとは言えないものの、格式を合わせることも忘れてはなりません。

そうしたワインと料理の核を考えるのも「マリアージュ」には大切なこととなります。

ワイン以外の食べ物でも用いられる「マリアージュ」

「マリアージュ」はワイン以外でも使用されます。
例えば、料理とソースの組み合わせを言う場合が多いです。
それだけでなく前後の料理の相性を指して表現されることも少なくありません。

このようにワインだけに使用する言葉ではないと覚えておきたいです。

時に食べ物でなくても「マリアージュ」と表現されることも

単に「マリアージュ」は食べ物でなくても相性の良さを表現する言葉としても使用される傾向にあります。

その場合は飲食物に限らず使用されることもあります。
例えば、詩的な文章で「彼と彼女はお互いにマリアージュな関係と言える」のように表現されることもあるわけです。