将来を見据えた長期プロジェクトとして期待されていたものの、2011/12シーズン前半は散々なもので、わずか40試合で解任される結果となった。この結果、チェルシー史上最悪の監督任命の一つとして語り継がれている。


グレアム・ポッター監督 写真:Getty Images

2位:グレアム・ポッター監督

ブライトン→チェルシー:2,150万ポンド(約41億2,878万円)

こちらもチェルシーの失敗プロジェクト。グレアム・ポッター監督もビラス・ボアス監督同様、高額な契約金で期待を集めながらも結果を残せなかった。ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオンでの手腕が評価され、チェルシーは2022年に2,150万ポンドという大金を投じて彼を迎え入れた。この金額は、イングランド人監督としては異例の高さだった。

クラブが変革を遂げる中、ポッター監督はその新時代を導く最適な選択肢と考えられていた。しかし、31試合でわずか12勝という成績に終わり解任された。その後、同監督は監督業に戻っていない。2,150万ポンドは無駄に終わったといわざるを得ない。


ユリアン・ナーゲルスマン監督 写真:Getty Images

1位:ユリアン・ナーゲルスマン監督

RBライプツィヒ→バイエルン・ミュンヘン:2,170万ポンド(約41億6,832万円)

ユリアン・ナーゲルスマン監督(現ドイツ代表)は、ドイツのRBライプツィヒ時代(2019-2021)に世界で最も注目される若手監督の一人となり、バイエルン・ミュンヘンは、彼をブンデスリーガのライバルクラブから引き抜いた。

この高額な投資に加え、バイエルンは2021/22のブンデスリーガ、2021年と2022年のDFLスーパーカップ制覇を達成していたにもかかわらず、主力選手との関係悪化などが伝えられ、ナーゲルスマン監督は2年足らずで解任された。彼の後任のトーマス・トゥヘル監督も結局解任される結果となった。