やや物騒な単語が並ぶことわざ、それが「人を呪わば穴二つ」です。
実際に言葉のニュアンスから不気味さを感じる人もいるのではないでしょうか?
ただ、そもそも「穴二つ」とは何を意味するのでしょうか?
この記事では「人を呪わば穴二つ」がどのような言葉なのかを解説します。
目次
・「人を呪わば穴二つ」とは
・「人を呪わば穴二つ」の意味
・「人を呪わば穴二つ」の用い方・例文
・「人を呪わば穴二つ」の由来
・「穴二つ」の穴とはどんな穴?
・「人を呪わば穴二つ」の成り立ち
・「人を呪わば穴二つ」の類義語
・因果応報
・剣を執る者は剣で亡ぶ
・まとめ
「人を呪わば穴二つ」とは
ここでは「人を呪わば穴二つ」の意味を解説します。
「人を呪わば穴二つ」の意味
「人を呪わば穴二つ」は、他人に危害を加えるなら自分も同じ仕打ちを受けることを覚悟しなければならないという意味のことわざです。
他人を呪うのであれば、自分が呪われる覚悟が必要となります。
現に「人を呪わば穴二つ」という言葉には、人を呪うのであれば呪った相手の墓穴と自分の墓穴の両方が必要となるということを指します。
転じて、他人を陥れようとすると自分も同じ目に遭うことを意味するようになったとのことです。
現代では「だからこそ安易に人に害を加えてはならない」という戒めの意味も込められています。
「人を呪わば穴二つ」の用い方・例文
「人を呪わば穴二つ」は他人に害を加えれば自分も同じように害を受けるという場面で使用します。
・例文1:彼は出世競争に焦って同僚の人事査定を改竄したらしい。その結果、改竄がバレて逆に自分の人事査定が落とされたとか。まさに人を呪わば穴二つだ。
・例文2:彼女は浮気しているが、実は恋人もまた浮気している。人を呪わば穴二つというようにお互いがお互いに傷つけあっている状態なのだ。
このように「人を呪わば穴二つ」は一方が害を与えることでもう一方にも害が生まれるような場面で使用します。
他人を呪おうと墓穴を掘る者はその報いによって自分のための墓穴も掘らなければならなくなるものだという場面で使用されるわけです。
ただし、そこから転じて戒めとして使用されることもあります。
・例文3:あの人はいつも他人を蹴落とそうと必死だった。しかし、結局は自分が蹴落とされてしまった。人を呪わば穴二つというように安易に人を害してはならないということだろう。
このようにある種の教訓としても使用されるので、注意しておきましょう。