いずれにしても、難民救済活動関係者の「アサド政権の崩壊後、どのようなシリアになるか分からない段階で難民を帰国させることは余りにも早急だ。シリアの状況がはっきりするまで待つべきだ」という主張が最も現実的だ。10年以上続いた内戦の復旧作業と国民の結束は、宗派間の対立を乗り越えない限り、困難を極めるだろう。

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年12月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。