それだけではない。お小遣い制は日本円の通貨安、インフレという局面に極端に弱いという特徴を持つ。これまでの過去30年間はずっとデフレ経済だった。デフレということは通貨高を意味するので、日本国内での運用方法としては余計な投資などせず、投資スキルに優れた人を除けばとにかく貯金が最適解だったということになる。
だが、パンデミック後に時代は変わった。今後は明確にインフレ経済に対応しなければいけなくなったのだ。そうなると10年、20年、人によっては30年スパンで貯金などしてしまえば、貯金のお金の価値は無視できないレベルでどんどん下がっていく。長期的な資産運用で最も価値が減るのが貯金なので最も分の悪い戦略となる。
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お金はドンドン自己投資に使ってビジネス単価を高めて、高めた収益性を資産運用にまわす。そして余剰資金をその時にしかできない思い出づくりに使いたいものである。個人的にお小遣い制は「刹那的な安心感」を除けば、何一ついいことがないように思える。そして多くの場合、その安心感は全くの幻影である。
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