能力が回復している分、自分が打てるベストな手=「正解」があるんじゃないかと、めいめいがバラバラに考え込んじゃったんですね。一緒にプレイする他のメンバーじゃなく、「自分とゲーム」の方だけを見てしまった。これでは、遊びのテンポも悪くなる。
強調は今回付与
このとき話しているゲームは、共著『ボードゲームで社会が変わる』でも採り上げた、『フォルム・ロマヌム』だ。英語でいうとRoman Forum(ローマの広場)ですよね。Wikipediaにいいページが立っています。
ひと言でいうと「五目並べの進化版」で、6人までプレイ可。ボードはヘッダー写真のとおりで、タテ・ヨコ・ナナメはもちろん、色で塗り分けられた長方形の広場も、駒で埋まると決算になる(外周の黒丸チップは「決算済み」を示すマーカー)。
「最も多くの駒」を置いていた人が点数を総どりし、0駒(置いていない)も含めて「最も少なかった」人は減点されるが、①トップが同数の場合は決算じたいが延期される。
しかし駒の総数がマス目より少ないため、途中からは「すでに置いた駒」を移動させてプレイすることで、②決算を延期した均衡がやがて崩れ、逆転劇が起きるのが面白い。
だけどこのゲーム、「先手番が有利すぎる」という低い評価もあって……。そうかなぁと疑問だったんですが、各プレイヤーが「ガチンコ」で一手ごとに、どの駒をどこに移すのが勝つためにベストかを延々考えてプレイしたら、確かに最先手だった人が勝った気も(笑)。