ワイドショー・情報番組では『モーニングショー』『ひるおび』が特集

 ワイドショーと呼ばれる情報番組が本領を発揮するのが、スタジオでパネルにまとめた情報を元に討論形式で伝えるコーナーです。テレ朝の『羽鳥慎一モーニングショー』は11分あまりにわたり報道しました。吉本興業の発表内容、「文春」側の反論コメントに加え、街の声や各スポーツ紙の記事などをパネルにまとめて、今後の見通しを玉川徹さんや菊間知乃弁護士らが語りました。ポイントは2つで、裁判の見通し、松本さんが出演していたテレビ番組への影響です。

 TBSの『ひるおび』は2回に分けて約30分にわたってこの問題を扱いました。特にテレビ番組やCMへの影響についてスポーツ紙などを引用するかたちで詳しく伝えています。ダウンタウンが司会を務める1月4日の特番では提供クレジットが表示されずCMの一部がACジャパンの広告に差し替わるなどの事態が起きていたことも伝えました。また、松本さんが相方の浜田雅功さんとコンビで務める大阪万博のアンバサダーについて「2人とも降りることになる可能性が高い」という関係者の見通しも伝えています。

 また、弁護士が裁判の行方について見方を示しました。

(河西邦剛弁護士)
「もしかしたら、これ『文春』は松本さんが訴訟を提起することを『待ってました』というニュアンスで考えている可能性もあって、当然ながら報道する時に、これだけの日本に影響力がある方ですから、おそらく大きな事件になっていって、裁判で争うのは想定していると思う」

 河西弁護士は「文春」が発表した「情報提供が多数寄せられています」という言葉に着目して「同じようなことが行われていて、今はA子さんB子さんですが、C、D、Fと出てくると裁判でA子さんB子さんの証言を補強する材料になってくる」と語っています。「裁判を終えるまでに2年くらいかかる」と裁判の長期化の予想を語った元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士も「『文春』の二の矢、三の矢によって変わる」と語っています。

 9日夜のTBS『news 23』は、大阪府の吉村洋文知事が記者会見で松本さんの大阪万博アンバサダーの仕事も休止になるという見通しを示したことを伝えました。テレビや新聞などの記者たちが官房長官の記者会見などで質問したこともあり、ジャニーズ問題でも見られた流れですが、いろいろなものが「見直し」の方向になりつつあります。この日の『news 23』でも「街の声」が伝えられています。

(30代の女性)
「(『文春』の)文章読んでいたらヤバっと思って、やっていることはヤバいかなと思うんですよ。事実やったら批判しかないでしょう」