●緑の庭

 多くの臨死体験者が心肺停止後に“空っぽ”な場所にいると語っている。IDiedForABit氏は強烈なアレルギー反応(アナフィラキシーショック)で死の淵をさまよったのだが、その時に訪れた世界は“空っぽ”ではなかったようだ。

「ゆっくりとした引き波に吸い込まれるように、身体が持っていかれて暗闇に包まれていった感覚を覚えています」

「しかしある時点で光が戻り、庭をじっと見つめている私がいました。庭には花はあまりなく、ほこりっぽい地面にはまばらに草が生えていました。真ん中にメリーゴーランドのある遊び場があり、その周りを男の子と女の子が走り回って遊んでいました」

「説明するのは難しいですが、この場所に“留まる”か“去る”かを選ぶことができると感じました。しかし立ち去ろうとしても、この庭から出ることはできませんでした」

「ここを立ち去りたいという、考えられる限りの理由を検討しましたが、母を残したままここにいることはできないと“存在”に話したところ、最終的にこの庭から出ることができました」

 この間、IDiedForABit氏は6分間の心肺停止状態にあったということだ。

“究極の臨死体験”に震えが止まらない! 死んだ兄、緑の庭、死の選択、宇宙… そこに共通点は?
(画像=画像はUnsplashのheni noviyantiより、『TOCANA』より 引用)