郵便局は通信において当たり前のインフラだと考えられてきました。しかし、そのうち郵便局がその役目を終える日が来るのかもしれません。もちろん、今日明日ではなく、10年も20年も先の話です。
カナダ郵便(Canada Post)は全国ベースで11月15日からストライキに入りました。3週間経ちますが解決のめどはたっていません。ご承知の通りこの時期は本来であればクリスマスカードで郵便局は一年で一番忙しい時期のはずですが、いつ終わるとも知れないこのストライキで今年はクリスマスカードが無くなるかもしれません。
一般市民生活で困るのが公共料金などの請求書が来ない点です。私も会社から個人の電気などの口座を全部オンラインアカウントに切り替え、支払いもオンラインバンキングで行っています。もちろんストライキの間に払わなくて電気を止められるということはないのですが、市民は自衛策をとらざるを得ないのです。
北米での支払いは小切手で支払うことが多かったのですが、明らかにその傾向は変わりつつあり、多くの人はオンラインの支払いに変えてきています。例えば私がお手伝いする訪問介護の会社の経理では9割近くは支払いがオンラインです。つまりご高齢の方でもしっかりオンラインで支払いができるようになったのです。
翻って日本。日経の夕刊に「年賀状、上手なやめ方は?納得感ある理由、相手に伝える 連絡先共有で緩くつながる」という記事があります。そろそろ年賀状という時期なのですが、毎年のように報道されるのが年賀はがきの発行枚数の減少ぶり。この記事にもしっかり記載されており、「日本郵便によると、24年用の年賀はがきの発行枚数は14億4000万枚で、ピークだった04年用(44億6000万枚)の3分の1になった」とあります。
私は年賀状を止めた部類としてはかなり早い方だったと思います。確か大学生の頃には止めたと記憶しています。なぜその時、止めようと思ったのかというと頂く年賀状のメッセージがあまりにも儀礼的、機械的で個人向けのメッセージすらないものばかりだったからです。「これは無意味!」と10代にして斬ってしまったのであります。