苦痛も過ぎ去ってしまえば忘れてしまうことを意味することわざ、それが「喉元過ぎれば熱さを忘れる」です。
しかし、具体的にこの言葉は何を意味するのでしょうか?
今回は「喉元過ぎれば熱さを忘れる」がどのような言葉なのかを解説します。
目次
・「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは
・意味①苦労自体を忘れてしまう
・意味②苦労した際の恩人を忘れてしまう
・「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の類義語
・雨晴れて笠を忘る
・魚を得て筌を忘る
・「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の対義語
・羹に懲りて膾を吹く
・一宿一飯の恩義を返す
・まとめ
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」とは
ここでは「喉元過ぎれば熱さを忘れる」の意味を解説します。
意味①苦労自体を忘れてしまう
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」は、どれほどの苦痛も過ぎ去ってしまえばその苦しみや痛みを忘れてしまうものだということわざです。
苦痛というのはその瞬間は耐え難いものに感じるものです。
しかし、いざ過ぎ去ってしまえばその苦痛も忘れてしまいます。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」はそういった苦痛からの開放という意味を持つことわざなのです。
意味②苦労した際の恩人を忘れてしまう
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」には、苦労しているときに助けてもらっても楽になってしまえばその恩人を忘れてしまうものだという意味もあります。
苦労しているときに助けてくれた人には一層の恩義を感じるものです。
しかし、人は一度楽になってしまえばその恩義も忘れてしまいます。
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」はそういった恩義の失念という意味も含むことわざとなっています。