「糠に釘」の類義語

「糠に釘」とはどんな意味?その由来や類義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「糠に釘」の類義語を紹介します。

豆腐に鎹

「豆腐に鎹」は、まったく手応えや効果すらないことの例えです。

「鎹」は「かすがい」と読まれるコの字型の釘のことを指します。

実際に豆腐に鎹を打ち付けたところで意味はありません。

その点が「糠に釘」と重なるのではないでしょうか。

暖簾に腕押し

「暖簾に腕押し」も、まったく手応えや効果がないことの例えです。

「暖簾」は「のれん」と読まれる吊り下げ式の布のことを指します。
張り合いがないことの例えとしても使用されるのが特徴です。

実際に暖簾に腕を押し付けたところで意味はありません。

その点が「糠に釘」と似ているのではないでしょうか。

兎に祭文

「兎に祭文」は、何の反応もなく意味のないことの例えです。

「祭文」とは祭りの際に神様に捧げる祝詞のことを指します。
仮に祝詞を「兎」に聞かせたところで理解できません。

転じて、無意味であることの例えとして広まりました。

その点が「糠に釘」に通じます。

馬耳東風

「馬耳東風」は、人の意見や批評を気にかけないことの例えです。
何を言われても気にかけないで聞き流すことの例えとして使用されます。

人は春風(東風)が吹けば寒さが去って暖かくなると思い喜びますが、馬は耳を撫でる春風に何も感じることはありません。

転じて、何を言い聞かせても無駄である例えとして使用されるようになりました。

その点が「糠に釘」と同じと言えるでしょう。