「糠に釘」の由来
ここからは「糠に釘」の由来を解説します。
ぬかに釘を打っても・・・
「糠に釘」はその言葉通りの状況が由来となっている言葉です。
「糠」は玄米を精白する際に出る胚芽と種皮が混ざった粉のことです。
「糠雨」のようにごく細かな意味や「糠喜び」のように空しい意味でも使用される言葉となっています。
「釘」は板材や木材を打ち付けたりするのに使用する道具のことです。
先端が尖っているのが特徴で、木製だけでなく竹製や鉄製のものもあります。
その「釘」を「糠」に打ち込む場面から来たのが「糠に釘」となります。
柔らかい糠に釘を打ち付けたとしても何の反応もありません。
それどころか手応えも効果もまったく感じられないでしょう。
転じて、効き目がないものに働きかけることは無駄であることの戒めとして使用されるようになったとされています。
ちなみに「糠に釘」という言葉自体は上方いろはかるたに採用されたことで広く知られるようになったそうです。