いくつになっても恋をするのに遅すぎることはありません。

しかし妊娠・出産となるとまた話は別です。

アメリカ合衆国魚類野生生物局(FWS)はこのほど、世界最高齢の鳥として知られるメスのアホウドリ「ウィズダム」が74歳にして新たなパートナーと交尾し、卵を産んだと報告しました。

アホウドリの平均寿命は20年から長くて50年ほどとされていますが、ウィズダムはその中でも最長です。

さて、彼女はどのような波乱万丈の人生(鳥生?)を送ってきたのでしょうか?

目次

  • 求愛ダンスで「一夫一妻」のペアを作る
  • 74歳で新たな恋人と交尾し、出産!

求愛ダンスで「一夫一妻」のペアを作る

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アホウドリ/ Credit: canva

アホウドリ(学名:Phoebastria albatrus)はあらゆる鳥類の中でも非常にユニークな種です。

海鳥として知られるアホウドリは主に北太平洋の島々に分布し、夏場はベーリング海やアラスカ湾の辺りまで北上し、冬場になると繁殖のために南方へ渡りをします。

成鳥のサイズは全長約100センチ、体重は5キロ前後に達し、空を飛べる現生鳥類の中では最大級です。

またアホウドリは私たちと同じように一夫一妻制を採用しており、お互いのパートナーが生きている限り、毎年交尾をして卵を産みます。

アホウドリはパートナーを見つけるときの求愛ダンスの面白さで有名です。

野生生物の求愛というと、その多くがオスからの猛烈なアピールの形を取りますが、アホウドリはオスとメスが一緒になって激しいダンスを踊ります。

実際の様子がこちら。

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アホウドリの求愛ダンス/ Credit: U.S. Fish & Wildlife Service(youtube, 2017)

このように激しいヘッドバンギングをして、お互いにセッションを繰り返します。

彼らの求愛ダンスは鳴き声も大切なので、よかったらこちらの動画もご覧ください。

(※ 音量注意)