大統領選の決戦投票でジョルジェスク氏が勝利すれば、右派ポピュリスト陣営の政治家に新政権組閣を任せる可能性が考えられただけに、欧州ではルーマニアの大統領選の行方を注視してきた。ルーマニアの政界を牛耳ってきたPSD主導政権はこれまで欧州連合(EU)のウクライナ政策を支持してきた。EUやNATOにとって、ルーマニアは信頼できるパートナーと見なされてきた。大統領選はやり直しとなり、総選挙後の新政権の発足は難航が予想されるなど、ルーマニアは大きな政治的混乱期に突入している。
編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年12月日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。