ガンで余命〇か月と宣告されると考え方によっては目標値が設定できて楽という意見もあります。あるいは死刑判決が出ている方も同様だと思います。それはそこに至るまでのプロセスを経てその方の一定の覚悟が伴っているからでしょう。どこかで「自分はもうすぐ死ぬのだな」と思い始めているからこそその宣告をある程度しっかり受け止められるのです。

ところが、五体満足の方がこのAI診断を受けて「あなたの余命は〇年」と言われたらその方の人生観は大きく変わるはずです。もちろん前向きになる人ばかりならいいですが、自虐的になる方も当然いらっしゃるわけです。絶望のどん底になり自殺する人もいるかもしれません。

人は健康であれば80歳台後半までは生きるというのが精神論的な期待値なのです。90代まで生きれれば「頑張ったからご褒美だね」であり100歳代は「延長戦だね」ぐらいのものではないでしょうか?

私は100歳まで生きる努力をします。だから運動もするし、食生活にも気を配ります。これでいいのです。私の寿命は教えてくれなくて結構。私の寿命は私しか調整できないのだということを知っていますから。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月9日の記事より転載させていただきました。