呆然とした様子を指す言葉、それが「鳶に油揚げをさらわれる」です。
しかし、そもそも「鳶に油揚げをさらわれる」とはどのような状況を意味しているのでしょうか。
この記事では「鳶に油揚げをさらわれる」がどのような言葉なのかをわかりやすく解説します。
目次
・「鳶に油揚げをさらわれる」とは
・「鳶に油揚げをさらわれる」の意味
・「鳶に油揚げをさらわれる」の用い方・例文
・「鳶に油揚げをさらわれる」の成り立ち
・由来となった「鳶」の習性
・「鳶」とはこんな鳥
・「鳶に油揚げをさらわれる」の類義語
・月夜に釜を抜かれる
・犬骨折って鷹の餌食
・まとめ
「鳶に油揚げをさらわれる」とは
ここでは「鳶に油揚げをさらわれる」の意味を解説します。
「鳶に油揚げをさらわれる」の意味
「鳶に油揚げをさらわれる」は呆然とすることを例えたことわざです。
自分のものになると確信していたものを奪われたり、大事にしていたものを不意に横取りされたりして驚いている様子を表現した言葉です。
要は驚きのあまり立ち尽くしている状況を指すことわざといえるでしょう。
「鳶に油揚げをさらわれる」の用い方・例文
「鳶に油揚げをさらわれる」は自分が大事にしていたものを奪われたり横取りされたりして呆然と立ち尽くしている場面で使用します。
・例文1:友達に好きな人のことで恋愛相談していたが、気づけばその友達に意中の相手を取られてしまっていた。鳶に油揚げさわられるというのはまさにこのこと。
・例文2:学校の遠足でお弁当を食べようとしたら突然カラスがやってきて全部持っていってしまった。みんな鳶に油揚げをさらわれた気分だった。
・例文3:職場への通勤に使用していた自転車が盗まれてしまい、鳶に油揚げをさらわれた気分になった。
このように「鳶に油揚げをさらわれる」は突如として大事なものを取られるような場面で使用します。
第三者に奪われたり横取りされる場面で使用するため、そのほとんどはネガティブなニュアンスで使用すると覚えておきましょう。