■ゾーンへの入り方
ではどうすればこれら2つのゾーンに入りやすくなるのか。
クラッチ状態は、この先にある重要な結果に気づき、何が必要かを理解し、努力に集中したときに発生する。たいていの人は仕事やスポーツでこのクラッチ状態を味わったことがあるはずである。
クラッチ状態に入るための鍵は、特定の目標を念頭に置き、課題に対処するために何をする必要があるかを明確に理解することだ(たとえば「この最後の1キロを5分以内に走れば自己ベストを破ることができる」など)。
心の底から結果を求めているのであれば、ある意味で自然にクラッチ状態に入ることができる。
一方でフロー状態に入るには、少し違った考え方をする必要がある。探求できる状況、つまり期待やプレッシャーから解放される状況を作り出し、自由に何でもトライできる時間に身を置くのである。
フロー状態の重要な部分は、「私がどれだけうまくできるかを見る」、「私が得ることができるアンダーパーの数を見る」、または「次の5キロをどれだけ速く走れるかを見る」などの“枠”にとらわれないオープンなゴールを設定することだ。
これらの制限のない、特定されていない目標は、プレッシャーと期待をなくし徐々に自信をつけていき、フロー状態に入る可能性を高めるのである。
フロー状態に入るのはなかなか難しそうであるが、どちらのゾーンであれパフォーマンスの向上のために活用してみてもいいだろう。
提供元・TOCANA
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