小型発信器とGPS:動物追跡技術の革新
Icarusプロジェクトは、小型化・軽量化されたデジタル送信機とGPSデバイスの登場によって実現した。数グラムのタグを動物に取り付けることで、これまで追跡が難しかった小型の脊椎動物を含む、様々な種類の動物の追跡が可能になった。
この技術革新は、動物の自然災害への反応の研究だけでなく、野生生物の健康状態の調査や移動パターンの解明にも役立つ。例えば、イノシシに取り付けた加速度計付きの耳タグは、アフリカ豚コレラの感染拡大状況を把握するのに役立つ。また、メンガタスズメのような小型生物にも発信器を取り付けることで、長距離移動の謎を解明できる可能性がある。地球温暖化による生息地の変化への動物の反応も、この技術で調査可能だ。
Icarusプロジェクトは当初、国際宇宙ステーションを利用して動物を追跡する予定だったが、ウクライナ侵攻を受けて計画を変更。来年、独自の小型衛星Icarus CubeSatを打ち上げ、将来的には約6機の衛星による観測ネットワークを構築する予定だ。これにより、動物の行動に関する膨大なデータが得られると期待されている。
動物たちの行動を宇宙から監視するという、壮大なスケールの研究。そこから得られるデータは、自然災害の予測だけでなく、様々な分野での応用が期待される。動物たちの秘めたる能力が、人類の未来を救う鍵となるかもしれない。
提供元・TOCANA
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