トランプ氏の支持層は、一生懸命働いているけれどどうやっても追いつけない人たちが、トランプ氏に救いの手を求めているようにも見えます。アメリカの格差はMBAといった高いレベルの教育を経てエリート街道を歩むか、時給労働者や職場環境が厳しい業種に甘んじるかの二択であります。多分、大半は後者なのでしょう。
ハリス氏は民主党なのにもかかわらず、エリート意識がプンプン匂う感じがミスマッチだったと思います。今回のフランス議会のドタバタも「フランスエリート層の失策」とも揶揄されています。
分断の社会は今後も深化していくと思います。これが正常状態だとすれば9割の民にどう安心安全を提供できるか、極めて難しい課題に接することになります。
私がしばしば教育を重視するのはより多くの人が賢くなることで世の中で共存しやすくなると考えているからです。しかし、AIの社会が本格到来すれば格差は更に広がるだろうというのが残念ながら私の予測でもあります。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月6日の記事より転載させていただきました。