こうしてお客様の声を集めることに成功したら、ホームページ、それから事務所案内に掲載しましょう。ホームページに掲載することによって、あなたの事務所の信頼性が高まるため、当然問い合わせが増えます。そして、事務所案内に掲載し、商談の際に手渡すことによって、商談の成約率が増します。

こうした一見新規開拓には関係なさそうな活動に見えますが、最終的にはこの活動が成約率を高めていきます。次第にお客様の声が増えてきたら、お客様の声だけをまとめて小冊子にしてしまうのも有効な手段です。「○○事務所 クライアント成功事例集」のようなものを作成しておけば、商談の際にも渡すことができ、またダイレクトメールに同封することもできるようになります。

そして一度お客様の声をいただければ、その後使用不可のご連絡を頂かない限りは、永久にあなたの販促ツールになります。ぜひ、今日からお願いをしてみてください。

ところで、もしあなたが離婚問題など、「お客様の声を書きにくい」業務を中心に動いている場合には、こういったお客様の写真などは当然出せません。その際は、手書きでアンケートを書いていただき、スキャナーなどでデータ化してホームページに掲載しましょう。この際、「業務の性質上、お写真などは掲載できませんので、アンケートを掲載させていただきます」と記載しおくことも忘れないようにしたいものです。

横須賀 輝尚 パワーコンテンツジャパン(株)代表取締役 特定行政書士 1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ1,700人以上が参加。著書に『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、『士業を極める技術』(日本能率協会マネジメントセンター)、他多数。 会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業 | 横須賀輝尚