これらのことからお客様の声の重要性を理解していただけたと思いますが、具体的にはどのようにお願いすればよいのでしょうか。
私の場合は、「ホームページにお客様特集のページを開設することになったので、取材をお願いしたい」とお願いをしていました。
「お客様の声」ですと面倒な気もしますが、「取材」となると話は変わるようです。もちろん謝礼として商品券数千円分を謹呈し、さらに「弊社のホームページはアクセスがあるので、仕事が増えるかもしれない」「マスコミ関係者も見ている可能性がある」と伝え、お客様の声を掲載するメリットを伝えることによって、ほとんどの場合で掲載の承諾を得ることができました。
お客様の声をアンケートのようなものを渡して記入していただくのもひとつの方法なのですが、これは時間もかかりまたお客様も手間となってしまいます。そこで、お勧めなのが「直接インタビューをしてICレコーダーなどに録音して書き起こす」という方法です。こうすることによってお客様の手間も最小限に抑えることができますし、なんといってもリアルな声を拾うことができます。
具体的な質問の内容としては、(1)なぜ士業事務所に依頼しようと思ったか、(2)依頼してどうだったか、(3)よかった点・悪かった点を聞く、などとして自由に話してもらうのがよいでしょう。
リアリティが求められるのが、お客様の声お客様の声を取る場合の注意点は、「いかに本当っぽく見えるか」という点です。たとえば、「T・Y」のようなイニシャル表記だけでは、本当にこのお客様が実在したのかどうかさえ怪しく映ってしまいます。ですから、お客様の声にもリアリティを持たせることが重要になります。
では、どのようにすればリアリティを持つことができるのか。まずは顔写真です。そして、会社名、担当者名、住所の掲載。最低でもこのくらいはあったほうがよいしょう。特に写真があるのとないのとでは大きな違いがありますので、お客様の写真はできる限りお願いするべきです。