ーこの試合ではマン・オブ・ザ・マッチにも選ばれていますね。
仲村:自分でもいいパフォーマンスができたとは思いますけど、僕自身はゴールを決めていないので、デビュー戦のご褒美で選んでくれたんじゃないかなと個人的には思っています。
ー間もなく東南アジア最強決定戦のASEAN三菱電機カップが開幕(12月8日)しますが、国内での盛り上がりはいかがでしょう?シンガポールは2012年大会を最後に優勝から遠ざかっていますが…。
仲村:シンガポール代表が長く低迷しているので、ファンも疑心暗鬼になっていて、ファン離れが加速しているのが現状です。代表戦もあまり観客が入らず、期待値が下がっている状態。逆に過度なプレッシャーはないので、選手たちが伸び伸びプレーできる部分はあります。この間の親善試合の前に選手たちで集まって、シンガポールサッカーが落ち込んでいる今だからこそ、この大会で結果を残して、サッカー界を盛り上げようと話し合いました。選手たちの団結力は高まっています。
東南アジア最強決定戦での目標は
ーシンガポール代表チームの特徴は?
仲村:今回、タイでプレーしている代表チームの顔みたいな選手2人(CBイルファン・ファンディ、FWイクサン・ファンディ)が不在なので、正直チームとしての色が全く見えない状態です。その中で新戦力の僕が、どれだけ色を出せるかというのが大事かなと思っています。クラブでは、ディフェンシブミッドフィルダーやセントラルミッドフィルダーみたいな役割ですけど、代表ではトップ下に入るので、チームの得点力を上げるスパイスになりたいです。
ー小倉監督からは、どんな役割を求められていますか?
仲村:僕自身の強みはゲームのコントロールやロングパスの展開力だと思っているんですが、監督からは「お前の強みはダイナミックさだ」と言われていて、二列目からの飛び出しとかで違いを生み出してほしいと要求されています。使う側も使われる側も両方できなきゃいけないので、頑張りたいと思います。