もしもクシュタール社が買収すればイトーヨーカドーは一発で売却対象になるでしょう。欧米企業はドライです。一方セブンがクシュタール社と条件交渉をするなら円建てではなく米ドルでの売買が良いと思います。これはクシュタール社を思いっきり締め上げることになり、対等勝負が展開できるはずです。

私は円安はいいことがない、と言い続けてきましたが、それは日本企業が安値で買収されやすい展開があるから嫌なのです。目先の利益だけを捉えれば円安万歳という評論家もいますが、国家の正論を考えるとそんな話になるわけがないのです。通貨の価値は高い方がよいということです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年8月20日の記事より転載させていただきました。