■たった10年でこんなに進化するのか…!
1981年(昭和56年)、マイコンによる自動火加減調節ができる炊飯ジャー第1号が誕生。
従来の製品との違いについて、タイガー魔法瓶の担当者は「それまでは、必ずお米を30分以上浸水してから内なべをセットし、炊飯をスタートさせる必要がありましたが、マイコンによりその工程が不要になりました」と、説明する。
これまでは「30分以上の浸水」という手順を踏まなかった場合、米の中まで吸水ができないため、米の芯まで熱が伝わらず、ご飯が上手く炊けなかったのだ。
しかし、マイコンでは40~50℃の温度で自動でお米に水を吸わせた後、初めは強火、沸騰したら火力を弱めるなど、火加減を調節して美味しいご飯が炊けるように。
令和の我々が現在当たり前のように使用している炊飯器は、この時代に雛形が誕生したのである。