■ベアホーン
他には”音”で追い払う手段も有効なようだ。日本ではあまり知られておらず、使用例も少ないようだが、大音量を鳴らしてクマを追い払うための「ベアホーン」と呼ばれる製品が海外には存在し、輸入品をAmazon等で購入できる。
下記のYouTube動画では、バードウォッチング用の巣箱らしきものに狙いを定めていたクマが、けたたましいホーンを鳴らされ、一目散に逃げ去っている。男性が巣箱を片付けながら手にしている物がベアホーンだ。
このように海外、特に米国ではアグレッシブに多種多様な手段を使ってクマを追い払っている。銃を使う人もいるが、日本では猟師でもない限りは難しい。もしかすると、日本は米国と比べると怯えて逃げる人ばかりであるため、クマの方もどんどん人間を怖れなくなっているのかもしれない。
クマは基本的に雑食であり、北海道に棲むヒグマは本州以南のツキノワグマよりも肉食性が強く、ごく稀に“食べるために”人を襲うことがある。一度でも人を食べたヒグマは味を覚え、好んで人間を襲う傾向があり、非常に危険である。つまり、人を食べてしまった個体は、ここで紹介したベアスプレーやベアホーンを使っても躊躇せずに向かって来るかもしれない。そう考えると、決してツールを万能視しないことも重要だ。
結論として、熊の生息地に足を運ぶ際には、慎重を期してベアホーンとクマ避けスプレーの両方を携帯することで安心度は確実に上がるといえるだろう。クマと遭遇したとき、自分の身を守れるのは自分しかいないということを、しっかりと心に留めておきたい。
文=百瀬直也
提供元・TOCANA
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