「勝って兜の緒を締めよ」の類義語

「勝って兜の緒を締めよ」とはどんな意味?その由来は戦国時代にあり!?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「勝って兜の緒を締めよ」の類義語を紹介します。

敵に勝ちて愈々戒む

「敵に勝ちて愈々戒む」は敵に勝ったとしても気を緩めることなく警戒することを意味する言葉です。

「愈々」は時期が迫っていることや時期が来てしまったことの他、程度が甚だしくなっていることや確信の度合いが強まっていることを意味します。

敵に勝利して油断していると逆に襲われる恐れがあることを指します。

その点が「勝って兜の緒を締めよ」と似ているのではないでしょうか。

ただし「勝って兜の緒を締めよ」は常に気を引き締めておくニュアンスがあるのに対して「敵に勝ちて愈々戒む」は一層気を引き締めるニュアンスがあるため、使用する際には使い分けた方が無難かもしれません。

好事魔多し

「好事魔多し」は物事がうまく進んでいる時ほど、意外なところに落とし穴があるということを意味する言葉です。

これは中国元代の劇作家高明の戯曲『琵琶記・幾言諫父』中の成句「好事多磨」から来た表現とされています。
ここでの「磨」は「差し障り」を意味します。

つまり、物事が順調な時ほど問題が起こることを意味しているわけです。

その点が「勝って兜の緒を締めよ」に通ずるものがあるのではないでしょうか。