気を引き締める意味で使用される言葉、それが「勝って兜の緒を締めよ」です。
しかし、この言葉はどのような意味を持つのでしょうか。
この記事ではその由来と合わせて解説します。
目次
・「勝って兜の緒を締めよ」とは
・「勝って兜の緒を締めよ」の意味
・「勝って兜の緒を締めよ」の用い方・例文
・「勝って兜の緒を締めよ」の由来
・「兜の緒」とは
・由来とされる「北条氏綱公御書置」
・「勝って兜の緒を締めよ」の類義語
・敵に勝ちて愈々戒む
・好事魔多し
・まとめ
「勝って兜の緒を締めよ」とは
ここでは「勝って兜の緒を締めよ」の意味を解説します。
「勝って兜の緒を締めよ」の意味
「勝って兜の緒を締めよ」は、敵に勝っても油断することなく気を引き締めるべきであるということを表現したことわざです。
現代では物事が順調に進んでいる時こそ気を引き締めるべきという戒めの意味で使用されるのが一般的です。
実際に物事が順調に進んでいる時ほど何が起こるかわかりません。
だからこそ、常に警戒して物事に取り組まねばなりません。
その教訓を表現したのが「勝って兜の緒を締めよ」です。
「勝って兜の緒を締めよ」の用い方・例文
「勝って兜の緒を締めよ」は警戒すべき状況で使用する言葉です。
・例文1:「勝って兜の緒を締めよ」というように試合に勝利したとしても決して油断してはいけない。
・例文2:対戦相手に勝ったとしても慢心してはならない。より成長するためには「勝って兜の緒を締めよ」を常に実践しなければならない。
・例文3:契約を獲得したとしても気を抜いてはならない。「勝って兜の緒を締めよ」という気持ちで今日も明日も営業だ。
このように「勝って兜の緒を締めよ」は物事に対して慎重に取り組むべきという意味で使用されます。
勝っている状況でありながらも抜くなという意味で使用します。
逆に負けている状況では使用しないので注意しましょう。