余談ですが、チャットGPTで試験の解答をすることが問題になりました。当地の大学ではレポートなどにAIによる支援を受けたと思われる内容があった場合、1度目は厳しい警告、2度目は即刻退学処分になるため、学生は参照にはすれどそのまま書き写すという愚はほとんどないようです。
私の関連する事業の採用面接の際に簡単な質問を提出いただいています。ある応募者がチャットGPTの回答を丸写ししてきました。この方に面接で「あなたの言葉でもう一度答えてください」と聞きましたが採用に至りませんでした。姑息なことはバレるし、心証は極めて悪いということです。
私はSNSは悪だとは微塵も思っていません。要は使い方であり、発信者の責任と受信側の認識を時間をかけながらもよりレベルの高いものにしていく必要があるのだろうと思います。
ものごとには100の断面があるのです。そのうちのごく1つ2つをもって「こうだった」「あぁだった」といかにも断定的な口調で断じるのはおかしいし、受け手側もそれをまともに受けてはいけないのだということに早く気がつくべきでしょう。ましてや中小メディアの火に油を注ぐような低レベルの報道、そしてそれをウェブなどであたかも人気記事のような扱いにする運営会社共々、SNSの品格というものを学んでもらいたいと思います。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月1日の記事より転載させていただきました。