「一寸先は闇」の由来
ここからは「一寸先は闇」の由来を解説します。
「一寸先は闇」の成り立ち
「一寸先は闇」は「一寸」「先」「闇」という言葉から成り立っています。
「一寸」とは一尺の10分の1の長さのことを意味します。
曲尺の場合は約3cmに当たる長さが「一寸」です。
その距離を時間を例えて表現したのが「一寸先は闇」です。
ちなみに、昔は「一寸先は闇の夜」とも表現されていたのだとか。
特にこの言葉は戦国時代(直後の時代)に生まれた言葉とされ、いつどうなるかわからなかった時代を投影した言葉だったとされています。
現に混迷した時代では何が起こるかわかりません。
当時は宴会の席などで「飲めや歌えや一寸先は闇の夜」などと歌われ、庶民の間でも頻繁に使用されていた言葉だったとされています。
「一寸先」は距離ではなく時間を例えたもの
「一寸先は闇」という慣用句において「約3cm先」は距離ではなく「ほんの少し先」などの時間という意味合いで使用されるのが一般的です。
具体的な距離ではなく時間のニュアンスが強い言葉となります。
ちなみに「闇」は光がまったくない状態のことを指します。
ここではまったく予想できないことに例えて使用されているのが特徴です。