自分よりも未熟な者から教えられることもあるということを「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」と表現します。
しかし、そもそも「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」は何を意味するのでしょうか?
今回は「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」がどのような意味なのかを解説します。
目次
・「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」とは
・「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の意味
・「負うた子」とはどんな状況にある子供?その成り立ち
・「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の用い方
・説教じみた用い方はしない
・「負うた子に教えられる」と略されることもある
・「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の類義語
・八歳の翁百歳の童
・愚者も一得
・まとめ
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」とは
ここでは「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の意味を解説します。
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の意味
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」は、自分より未熟な者から教えられることもあるということの例えです。
年下や目下の人から学ぶことを意味する言葉となります。
もともとは親子についての言葉ですが、現代では親子以外の関係でも使用される言葉となっています。
「負うた子」とはどんな状況にある子供?その成り立ち
「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」の「負うた子」は「傷を負った子供」や「何かに負けた子供」ではなく「背負った子供」という意味となります。
もともと「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」は背負った子供に浅瀬を教えられて川を渡っている状況を指します。
本来、子供は大人よりも背が低いために川を渡ることができません。
しかし、大人に背負われた子供は高い位置から川を見下ろすことができるため、どこが浅瀬なのかがよく見えます。
その子供に教わることで大人も安全に浅瀬を渡ることができるということから「負うた子に教えられて浅瀬を渡る」が成り立っています。
転じて、自分(大人)よりも未熟な者(子供)から教えられることもあるという例えとして使用されるようになりました。