「聞いて極楽見て地獄」の類義語

「聞いて極楽見て地獄」とはどんな意味?その類義語は?「百聞は一見にしかず」とは別物?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「聞いて極楽見て地獄」の類義語を紹介します。

聞いて千金見て一文

「聞いて千金見て一文」は話に聞くのと目で見るのとでは大きな相違があることを意味する表現です。

「千金」とは、たくさんのお金を意味する言葉となります。
「一文」とは、わずかなお金を意味する言葉となります。

つまり「聞いて千金見て一文」は大金(大きな価値)があると聞いていたのに実際には小金(小さな価値)しかなかったような状況を指して使用する言葉です。

その点が「聞いて極楽見て地獄」と同じ意味となります。
字面も非常に似ている言葉なので、併せて覚えておきましょう。

三条室町聞いて極楽見て地獄

「三条室町聞いて極楽見て地獄」も話に聞くのと目で見るのとでは変わってくるということを意味する言葉となります。

そもそもこの言葉には「聞いて極楽見て地獄」という言葉が含まれており、そこに「三条室町」がくっついている形となっています。

三条室町とは京都にある町で、かつては東海道の西の拠点として発展した町だったそうです。

現に三条室町に店を構えるのは京都の商人にとっての誇りであり、当時は大規模な呉服屋や問屋、旅館などが軒を連ねていたとされています。

しかし、三条室町は華やかな発展の噂が広まっていたものの、実際の呉服屋や問屋などは生活も厳しく質素で慎ましかったとされています。

転じて、「三条室町聞いて極楽見て地獄」と表現するようになったのだとか。